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町静展 出品作品3 [作品]

今日は個展出品作品の中から、旧作版画小品の3回目です。


目録No.27 現実の形姿 1997年 多色刷り木版 105×123mm
現実の形姿.JPG
主版に黒を使用した、多くの方には版画としてなじみのあるスタイルです。私は陰刻(彫った部分が黒い線となって現れる手法)といって、小野忠重氏がやっていたような版画から入っているので、こういう陽刻作品はあまり制作していないのです。「現実の形姿」とは、仕上がりが現実離れしたポーズになっているので、逆に目に見えない本来の「現実」の人の形とはこうなんだよ、という意味で敢えてつけたタイトルです。個展にいらした菊池日出夫さんが「なんかいいね、これ」となぜか気に入っておられました。残20点です。


目録No.28 猫 1997年 多色刷り木版 85×90mm
猫.JPG
これも数少ない陽刻作品のひとつです。「現実の形姿」より前だったのかと思いますが、記憶が曖昧です。残30点です。


目録No.29 連結貨車 1993年 モノタイプ 130×242mm
連結貨車.JPG
極めて横長の版画作品。古い時代のものです。東京に住んでいたころ、刷ろうと思ったら紙が足りなくなって、二枚の黒いラシャをつなぎ合わせて刷ったものです。後から筆で加筆して仕上げています。あのころはあからさまに社会からはみ出していました。やがてさまざまな職種を経験しながらうまく折り合いをつけられるようになったつもりが、長い時間をかけて自分の特異性をこれでもかと思い知らされただけでした。そして結局今も描くしかないのです。


目録No.30 卓上の静物 1999年 多色刷り木版 89×87mm
卓上の静物.JPG
よくある静物画のようですが、瓶が浮き上がっています。見たままには決して描かないのだけはそもそものはじめから一貫した私の特徴です。残5点となりました。


次回より近作のタブローをご紹介してゆきます。



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カリメロ

こんばんは。
どれも素敵ですね^^
私も「現実の形姿」、なんか、いいな~って思いましたよ♪
マグのイラストは「木の猫」でと、決まめていますが(まだ、あるかしら^^;)、他は町静さんの仰る様に、記事で一通り作品をみせて頂いて検討しようと思います^^
by カリメロ (2013-12-09 00:33) 

peach

カリメロさんありがとうございます。
「木の猫」は一番たくさん作っておいたのであと3個あります。
作品は順次アップしてゆきますが、ご検討材料に出品目録をお送りしておきますので、よろしかったらご参考に。
by peach (2013-12-09 11:22) 

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